E-PL1試し撮り

【DMC-G1と比較】

E-PL1をDMC-G1と比較してみました。

両者ともそれぞれの標準のレンズキットに付属してきたレンズで撮っています。
評判通り、E-PL1はカリッとした描写に比較的コントラストのはっきりした絵作りでなかなかよいです。G1はフルオートで撮ると色乗りが浅くややのぺっとした絵柄になる点は不満ですが結構健闘しています。

ボディの重さは全部込みでLumixが650グラム、Penが540グラムぐらいと120グラムも軽いです。軽いのはやはりいい!お散歩カメラには最適化もしれません。ただ、ボディーが小さいせいかPenは思った以上にずっしりと感じます。
ボディサイズが異なるので比較するのは不公平ですが、ホールド感はLumixの方がずっといいです。EVFのカップのフィット感や、EVF<->本体液晶の自動切り替え機能などと相まってLumixの方がストレスなくサクサクと撮ることができます。これは重さやサイズとのトレードオフとして仕方ありません。

E-PL1でやや気になるのはAFの遅さ。AF速度が改善されたというファームアップ(ver. 1.1)を適用してみて、少しましになったものの、それでも最近のよくできたコンパクトサイズデジカメと同じ程度です。トロいとは言いませんが、G1の瞬速AFぶりから比べると遅いです。ちょっとこれは残念。ボディーのホールド感の悪さもあって、G1と撮り比べると若干のストレスを感じるのも事実です。

E-PL1 DMC-G1
プログラムオート

iAuto

テレ端

プログラムオート

【長秒時露光+SCE夜景モード】

露光時間に関わらず、ほとんど変化がありません!?もう少し派手に明るくとれてもいいのではないかという気もします。色味もやや黄緑色にかぶっているのが残念。シーン・モードの夜景モードではWBの色温度を高くして青白っぽくしたほう夜景っぽく見える気がします…。

長秒時露光
2s
4s
8s
SCE mode

夜景


【AE、WBについて】

AE、WBのセッティングには若干気になるところがあります。

測光は–これは好みの問題もありますが–今ひとつアンダー目に映りがちで、どうしてもプラスに露出補正しなければならない場面が多いです。特に逆光気味のときは被写体が真っ黒になってしまいがちなため、積極的に補正する必要があります。最近のカメラは逆光補正を積極的にかけて修正する必要がない場合が多いので、それに比べるとひと手間はかかります。ライブコントロールが使い易いので苦ではありませんが。

ちょこっと使った限りではWBはどうも安定しないような気がしました。完全に色味を補正してしまうのではなく、光源の雰囲気を残したオートWBの設定は好ましいのですが、撮る度にコロコロといろんな色に転ぶ傾向があるのはちょっといただけません。試しどりした自宅の光源の暖色系蛍光灯で、WB調整は確かに難しいのですが、連射した場合でもコロコロと色がオレンジやら黄緑やらいろいろに振れるので、これはちょっとなあと思いました。カメラの液晶モニタ上で見ていても、構えている間に色が変わってしまいます。なにより困るのは、シャッターを切った瞬間モニタで見えた色と、実際に撮れた画像の色がぜんぜん違うことがあること。構えていて、WBが安定してきたなと思ってシャッターを切ると、撮れた画像はどオレンジ色にかぶっていたりするので油断なりません。シャッターをきるたびにWBを調整し直しているのかな?

【手ぶれ補正、高感度撮影】

ボディ内蔵手ぶれ補正は兄弟分のE-P1,
E-P2が4段分なのに比べて3段分にグレードダウンされていますが、しっかり効いているように感じます。ISO1600でもノイズリダクションと解像度のバランスが非常に良く取れています。これなら常用する気になれますね。





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