Mac OSをSierra(10.12)かHigh Sierra(10.13)にアップデートしたあたりから、自分の環境下ではSpotlightが全く検索してくれなくなってしまい、えらく不便だったのだけれど、ようやく解決をみたので、備忘録
最初に現象に気がついたのはメールアプリで検索できなくなったことがきっかけだったので、これはメールボックスが壊れたかなと、Envelope Indexファイルの削除やメール.appでメールボックスの再構築などいろいろ試してみたもののまったく改善せず。仕方なくMS Outlookに移行してみたところ、Outlookでもどんな検索条件で検索しても常にresultは0件。
ははあ、これはspotlight検索がおかしくなっているのだろうとは容易に想像がつくが、システム環境設定のspotlightをみても、特にプライベート項目としてインデックスの作成が除外されているわけではなく、頭を抱えていた。
いろいろ調べるうちに、spotlightの制御設定を行うmdutilというコマンドがあることを知り早速調べてみた。ターミナルを開いて、
mdutil -s /
と打ってみると、
/:
Indexing disabled.
と見事Macintosh HDまるごとspotlightのインデクシングが無効にされている。これを有効に戻すには、mdutilをスーパーユーザー特権で使う必要があるので、
sudo mdutil -i on /
と打てば良い。これでめでたくspotlightがハードディスクを検索してくれるようになる。spotlightのインデックス作成はむちゃくちゃ時間がかかるので、一晩ぐらいMacをつけっぱなしでほっぽっとく必要がある。外付けHDDを繋いでいる人はそちらもインデックス作成が無効になっている可能性があるので同様の処理をしたほうが良い。外付けHDDは通常 “/Volumes”にマウントされているのでそこでHDDのマウント名を調べて、同様に
sudo mdutil -i on /Volumes/<HDDのマウント名>
と打ってやるとインデックス作成をしてくれるようになる。
それにしてもシステム環境設定でこれぐらい表示してほしいよな。OSアップデートで勝手に無効にしておいて、それが見えないというのはほんとひどすぎる。